American Aromatherapy Today
アロマセラピー米国事情について
伊藤 亜紀子
私が米国で生活を始めて2年あまり経ちましたが、
その間、定期的にアロマテラピーやハーブ スタディ
グループなどの勉強会に参加するほか、
自宅でアロマテラピーセミナーを開いたり、視察を兼ねた旅行などをして参りました。
JAROCホームページに執筆させていただくにあたり、こちらで新たに発見した事柄や、
印象に残った出来事などを順にご紹介させていただきたいと思います。
今回は米国におけるアロマテラピーの全体像を取り上げでみます。
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アロマテラピーは,Alternative Medicine (補足的医療)の一つとして知られています。The
National Center for Complementary and Alternative
Medicine(NCCAM) Reportによると、アメリカ政府は1992年に、補足的医療を評することを助長し、その効果効能を測定してゆく目的で、National
Institute of Healthの一部としてThe Office
of Alternative Medicineを設置しました。
インターネット上のWeb MDや、Alternative Medicineに関する出版物を通して、一般の私たちも最新の情報が得られるようになっています。
アメリカ合衆国におけるアロマテラピーは、昨今の日本で湧き起こったブームとはひとあじ違うものの、ポピュラーな生活習慣として一般の人々に親しまれています。
例えばAVEDA,ORIGINS, AROMA VERA, THYMES, H2O PLUSなどの国産化粧品はほぼアメリカ全土に店舗を構えているほか、どこのエステティックサロンでもアロマテラピーマッサージコースというメニューが用意されています。 カリフォルニア、アリゾナ、ユタなどをのSPAリゾートには、ダイエット宿泊プランとしてアロマテラピー、ヨーガ、ハイキングなどのホリスティックなプログラムが組み込まれています。 また、ドラッグストアや、オーガニック フード取扱店は、ビタミン剤を陳列しているコーナーにエッセンシャルオイル、Homeopathic Medicines、バッチのフラワーエッセンスなどを取り扱っていますし、セント ジョーンズ ワートやイブニング プリムローズなどのハーブ類も、ハーバルメディスンとして液体経口ドロップや、タブレットの形で抗鬱剤、免疫促進剤の代りとして親しまれています。 その他、エッセンシャルオイルではないものの、香りのキャンドルをアロマテラピーの一つとして家庭内で利用している人々は大変多いようです。良い香りで気持ちを癒すというコンセプトは同じですが。
顕著に日本の状況と異なる事と言えば、ジャスミン、ローズ オットー、ネロリなどの高価なエッセンシャルオイルは一般にはあまり販売されていないということです。 その背景には次の事が考えられます。まず文化的に、合理性を追求するアメリカ社会で生活する人々は、アロマテラピーにも即効性を求める傾向が強いようです。 私の知り合いのアメリカ人女性も、このように言っていた事があります。『ラベンダーのエッセンシャルオイルは身体の痛み効くと記述されているけれど、使い出したものの何の効果も感じられないの。やはり再びアスピリンを服用することにするわ。忙しいから簡単に利用できてすぐ効果が現れる方が良いもの。』 身体や精神に不調を感じた時、アロマテラピーを通して即効果を期待できるものではありません。 本来アロマテラピーの目的は規則正しい生活への改善、自分自身の肯定的な考え、時間をかけることなどのその他の要素とともにエッセンシャルオイルを使って不調を整えて行くという方法です。残念なことに時間をかけてオイルをブレンドするなどと言ったことは、忙しい生活の中で容易にできるものではありませんし、また、本当に効果があるか不確かなものに、百ドル以上のお金を出して高価なエッセンシャルオイルを購入する人はきっと少ないのでしょう。見方によっては賢い選択なのかもしれませんが。
しかしながら、自然を愛し、心とカラダの安らぎを求めたいということはどこの国の人々も同じなのではないでしょうか?
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