キャリアオイルについて  

 

アロマセラピーの主役である精油は殆どの場合キャリアオイルを併用します。
そこでアロマセラピーの効果を最大限に引き出すにはキャリアオイルの知識は不可欠です。
今回は英国の精油メーカー「フルー」社がキャリアオイルをやさしく解説いたします。


  キャリアオイル − その成分と使い方について

  

ベースオイル、固定油、べジタブルオイルとも呼ばれるこれらの油は精油を希釈したり、
皮膚に”浸透させる”ために使われます。
潤滑油として使われる他、ビタミンやミネラルを含むキャリアオイルはそれ自体に
治療効果のある成分を持っており、精油と一緒に、或いは精油とは別に単独で使われます。

また、キャリアオイルは浴槽の中のお湯に加えて皮膚を保湿したり、
頭髪や頭皮のお手入れに使われます。
スキンタイプやスキンコンディションに合った特別の
ベースブレンドを作るために
キャリアオイルをブレンドすることもよくあります。

使用するキャリアオイルや皮膚の感受性にもよりますが、精油はキャリアオイルの量の2〜3%を、
即ち、
キャリアオイル10mlに対し、精油は2〜6滴を落とします。

赤ちゃんや幼児にマッサージをするときには、
キャリアオイル
20mlに対し、精油は約1滴で希釈します。



医療ハーブ専門家で、精油アドバイザーで著名な
マーティン・ワット氏はこう説明しています:

  ”幼児の香り認知の研究によれば、生後最初の数週間、
   母乳を与えるお母
さんは、自分の体臭以外の、彼女の皮膚、
   衣服、毛髪から出る香り(フレグランス)は避けなければならないことを示している”

  


 キャリアオイルの種類



フルーのキャリアオイルはすべて圧搾油ですが
、例外として、
グレープシードオイルだ
けはこの方法が使えません。

時には
油は使えるようにするために精製し、望ましくない含有物を除去する必要があります。
例えば、精製していないアヴォカドは厚い、緑色の泥の様です。
これは精製によってきれいになります。
一部の油は酸化し、特殊な天然化学物質が原因で直ぐに悪臭を放ちますが、
こうした物質は精製によって減らすことが出来ます。

フルーの一部のオイルは浸出油で、浸出した植物、野菜、花の持つ治療成分を持っています。

 

キャリアオイル 英名 学名 特性
アーモンド スウィート Almond Sweet prunus dulcis すべてのスキンタイプ、特に、乾燥肌に最適な万能油。
皮膚に栄養を与え、柔らかくする。
顔や体のマッサージやネイル ケアに理想的。
アプリコット カーネル Apricot Kernel prunus armeniaca

フェイシャルやボディ用のブレンドオイルとして理想的な
さらっとした感触のオイル。

乾燥肌、敏感肌、老化肌に適す。

アヴォカド Avocado persea americana かなり濃厚なオイル。老化肌や乾燥肌の手入れに理想的で、顔の手入れ用とマサージオイルとして最適。他のキャリアオイルとのブレンドも可。精製油。
ボリジ Borage  borago officinalis フルーのボリジオイルはガンマリノレン酸の含有が21%と高い。高脂肪酸含有により、乾燥肌や老化肌に良く、若干の皮膚障害の処置に有効。しばしば、他のキャリアオイルとブレンドされる。
カレンドゥーラ Calendula calendula officinalis これはひまわり油にカレンドゥーラの花を浸出させたもので、フェイシャルやボディマッサージに最適。その治療成分により皮膚障害のあるところに有効。フルーのカレンドゥーラは「土壌協会」によって有機認定されている。
カメリア Camelia thea sinenis これはひまわり油につばきの花を浸出させたもので、さらっとした、きめの細かいオイルで、特にフェイシャルマッサ-ジに最適。
キャロット Carrot daucus carot キャロットにはベータカロチンが豊富で、柔らかくしてから、ひまわり油に浸出されます。この油には治癒と心を沈静させる成分がありしばしば瘢痕(やけど・出きもののあと)組織に使用されます。この油は強烈な赤い天然の色で、衣服や皮膚を汚すことがあるのでもうひとつ別のキャリアオイルをブレンドすることが望ましい。
ココナッツ Coconut cocus nucifera 簡単に吸収されるさらっとした優れた油。ボディと頭のマッサージに最適。浴槽周りに油汚れを残さないので浴用に良い。タオルやシーツにも汚れは直ぐ洗い落ちる。この油は精製される。
月見草 Evening Primrose oenothera biennis

これもガンマリノレン酸の含有が10%と高い油。ボリジオイルと同じ用途。
しばしば他のキャリアオイルとブレンドされる。

グレープシード Grapeseed vitis vinifera

一部のアロマセラピストのお気に入り。ボディやフェイシャルマッサージブレンドにと多目的オイル。
圧搾油ではありません。

ホホバ Jojoba simmondsia chinensis これは油ではなく実際は液状ワックスということで独特なオイル。持ちが永く、吸収が容易で、きめこまかい油。すべてのスキンタイプやヘッドマッサージに最適。さらっとして、安定性があり、繊維質で、香水ブレンドをつくるのに理想的。
マカデミアナッツ Macadamia Nut macadamia integrifolia

ボディやフェイシャルマッサージに優れた多目的オイル。
皮膚を柔らげ、保護する。吸収が容易。長持ちする、
精製油。

ピーチカーネル Peach Kernel prunus persica これも多目的油として優れもの。特に、敏感肌,乾燥肌に最適。成分はアプリコットオイルに類似している。
ローズヒップ Rose Hip rosa mosqueta 皮膚に容易に浸透するさらっとしたオイル。瘢痕組織、やけど、老化肌、水分を失った肌に最適。しばしば他のキャリアオイルとブレンドされる。
セントジョンズワート St John's Wort hypericum perforatum

西洋おとぎり草(hypericum)をひまわり油で浸出したもので、優れた治癒成分を持つ。色は深い,ルビ−状の赤。やけど、瘢痕組織、傷肌、に使用する。
フルーの油は「土壌協会」の有機認定済。

ホィートジャーム Wheatgerm triticum sativum 小麦胚芽。ビタミンEが豊富なこの油は、皮膚の早過ぎる老化を防ぐのに有効。瘢痕組織、妊娠中の腹部や胸部のマッサージに使用すると、弛んだ皮膚に潤いを与えるのに良い。香りが強い。他のキャリアオイルとブレンドするのが望ましく、天然の防腐剤ともなる。